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2004年3月発行の同窓会報の掲載記事

私が高校時代を神宮外苑の地で過ごし、先生方、諸先輩方、或いは同期生や後輩の皆さんにお世話になったのは四半世紀も前。 年月の流れの速さには改めて驚いています。多感な時期を青高で過ごさせて頂き、今更ながら感謝の気持ちで一杯です。

「近い年代が来週集まるけど参加しませんか?」

会社に青高の後輩から突然電話があったのが1999年の秋。昭和59年卒の豊田君と話すのは15年ぶり。 彼は記憶にあった私の就職先名だけを頼りに、会社の代表電話へ問い合わせてくれました。「喜んで参加します」と即答。 昭和56年〜昭和63年頃に卒業した約30人が築地の寿司屋に集まり楽しい時を過ごしました。

平成8年卒の菊池君が中心になって青高のグランドで現役高校生と一緒にボールを蹴ったのはその年の冬。

参加した最年長は昭和54年卒の長沼さんと荒木さん。

「僕達が卒業した1979年にはワールドユース日本大会があって、18歳のマラドーナが....」 って挨拶に「自分はまだ生まれてない」って高校生のつぶやき声。

「まずはOB同士で毎年ボールを蹴ろうね」って話したものの翌年は開催出来ず。 2001年夏には二子玉川のグランドで何とか開催しましたが、 昭和54年卒が上限で総勢40人程度。ただ徐々に連絡がつく範囲が広がっている気配。

ワールドカップ日本開催の余韻が残る2002年8月、あるメンバーのご好意で住友商事のグランドを半日確保。 開催まで3日をきってから懐かしい先輩方から次々にメールが飛び込んできました。 当日は44才から19才まで、昼の部には約70人、場所を渋谷に移した夜の部には約50人が終結。

20数年ぶりに会った大先輩方と話していると話題は当然「世代を超えたサッカー部OB会を正式に発足しよう」という方向へ。

その場で「設立総会は2003年6月7日」と決め、事務局も結成されました。

卒業したての有志が高校生の練習に参加するのは慣例。でも社会人になると縁は途切れてしまい、 せいぜい前後5年の先輩後輩の名前がわかる程度。それ以上は先輩も後輩も判らないのがこれまでの実態。 設立総会までの準備期間は1年弱。往年のメンバーの消息探しから始めました。

同窓会にも御協力をお願いし、会ったこともない方と電話やメールの交換。 組織や規約は他部のOB会を参考にさせて頂き、現顧問の先生にも何度かお目にかかって現役生への支援方法の御指導を仰ぎました。

途中で放り出してしまおうかと何度も思いましたが、

  • 昔は怖かった先輩方の温かい激励を受け
  • また10才以上も後輩の頑張りに支えられながら

準備作業を続けました。

皆様のご協力のお陰でサッカー部の歴史が徐々に判明。

  • サッカー同好会発足時にはカバさんこと鈴木昇先生に顧問になって頂いたこと
  • 昭和38年に生徒総会で部として公認されたこと
  • サッカー部OB会設立総会を開催する2003年はサッカー部発足後40周年にあたること
  • 等々

2003年4月にはホームページを開設。5月には500通のOB会設立総会の案内状を発送。 そして2003年6月7日に「青高サッカー部OB会設立総会」を渋谷東部ホテルにて開催。 歴代顧問の長坂先生、谷口先生、井上先生、城石先生、小笠原先生にも御出席いただき、総勢約80名が集まりました。

「青高サッカー部OB会」の正式発足を決定し、「青高への恩返し=現役高校生への支援」「会員相互の親睦」を基本理念としました。

この原稿を書いているのは2003年秋。数年前には横浜ベイスターズが38年ぶりの優勝を果たし、 今年は18年ぶりに阪神タイガースが優勝。かつてJリーグのお荷物と言われた浦和レッズやジェフ市原は優勝争いに絡めるようになりました。

「負け続けても応援し続けるサポーターって凄い!」。

どちらのチームを応援する訳でもなくテレビ観戦していると、 「評論家はいらない、応援団たれ!」って ベンチを暖めているチームメイトと熱く語っていた学生時代を思い出します。 例え遠く離れていても、自分がかつて関係していたチームのことはいつでも応援しています。

「母校の後輩達を応援したい、何か協力したい!」。私がOB会発足作業に携わった理由です。

若い人達からすればおじさん達の戯言と思えるかもしれません。でも同じ青高の先輩と後輩。 些細なことでも行動に移し毎年継続していけば、私達の思いが若い同窓生や現役高校生にも届くと信じています。

やっと発足したOB会。消息不明のメンバーを見つけ出し、多くの意見を取り入れて今後へ生かしたい。 やりたいことは山ほどあります。 評論家・批評家としてではなく、サッカー部だけではなく、いつまでも気持ちの熱い青高応援団でありたいと思っています。

寺尾直哉 : 昭和56年(1981年)卒

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